独自データを活用した「アンケート調査コンテンツ」は、コンテンツマーケティングやリード獲得施策として高い効果を発揮します。
この記事では、サイトエンジンがアンケート調査コンテンツ制作代行サービスで実際に取り組んでいるアンケート調査コンテンツの作り方やコツ、成功事例をすべて大公開します。初めてアンケート調査に取り組む方はもちろん、すでに実施経験のある方にとっても役立つ、実践的なノウハウをわかりやすくまとめた内容です。
アンケート調査コンテンツとは?
市場やユーザーの“今”を定量的に把握できるアンケート調査は、一次情報として高い価値があります。検索エンジンは独自性の高い情報を評価し、SNSでもデータ付き投稿は拡散されやすいため、調査結果を自社サイトに掲載すれば被リンクや指名検索の増加が期待できます。
また、アンケート結果は自社の顧客理解を深める機会にもなり、サービス改善や施策策定に活かせるほか、営業資料やホワイトペーパーとして再利用することで、商談フェーズでもエビデンスに基づいた提案が可能になります。
つまり、アンケート調査コンテンツは“集客・育成・商談・改善”すべての工程に関わる情報資産と言えます。
サイトエンジンがアンケート調査コンテンツ制作代行に取り組む理由
アンケート調査による集客効果を自社の取り組みで証明できた
当社は自社メディアでアンケート記事を継続的に公開し、月間流入を約1.7倍、フォーム経由の問い合わせを約1.4倍に伸ばしました。
特に「SaaSユーザーの課題と適切なマーケティング手法」では公開から1週間で100を超える被リンクを獲得し、検索順位が平均14位→4位へジャンプアップした実績があります。また、アンケート結果を基にセミナーを開催するなどオフライン施策への展開も成果を残すことができました。
これらの取り組みで得た成果や知見を再現性のあるフローとして整理し、現在はクライアント企業にも同様の成果を目指したアンケート調査コンテンツの企画・設計・制作を支援しています。
15年以上のマーケティング支援実績で培った、マルチチャネルでのコンテンツ展開力がある
サイトエンジンでは、15年以上にわたりWebマーケティングの支援を行ってきました。その中で培ってきたのが、成果につながるマルチチャネルでの情報展開ノウハウです。
中でもアンケート調査コンテンツは、複数チャネルへの展開と特に相性が良い施策です。1回の調査結果をブログ記事、ホワイトペーパー、メールマガジン、SNS、プレスリリースなどに効果的に展開できます。さらに、展示会やウェビナー資料、営業トークといったオフライン施策にも転用しやすく、調査データを“資産”として長期的に活用できるのが特長です。
こうしたチャネル横断型の活用設計により、調査を単発で終わらせず、中長期で投資対効果を最大化できるのが当社の大きな強みです。
サイトエンジン流アンケート調査コンテンツ制作の4ステップ
1.企画立案:目的とターゲットを明確にする
まずは「誰に・何を伝えたいか」を明確化します。ターゲットの課題と自社の訴求軸を重ね、仮説を置いてから、アンケート調査対象や母数を決定します。
目的やターゲットの決定を疎かにして構成や質問票の作成に入ると後になって目的やターゲットが求める情報とズレが生じる恐れがあります。
2.設問設計 ― 目的とターゲットに即した問いを構築する
設問設計では、「調査を通じて何を明らかにしたいか(=目的)」と「誰に届け、どう感じてほしいか(=ターゲット)」の2軸を基に構成していきます。
特に重視しているのは、アンケート結果を見たターゲット自身が“これは自分の参考になる”“共感できる”と感じられるような設問設計です。回答者の行動や意識を捉えるだけでなく、最終的にコンテンツとして読んだ人が意思決定や比較検討の材料として活用できるような設計を心がけています。
さらに、回答者の負担にも配慮し、10〜15問・5分程度で回答できる構成を基本としています。自然な流れで答えやすい設問順を意識し、離脱や回答ミスを防ぐ工夫も取り入れています。
3.調査実施・データ収集 ― 回答品質とスピードを両立
条件に合った回答者を確保するため、必要に応じて大手のネットリサーチ会社の調査パネルを活用し、母集団の定義・スクリーニング設計から本調査の実施までを一貫してご支援しています。
ターゲット層に対する回答の集まりやすさや、リサーチ会社が保有するパネル属性の特性も踏まえ、事前に配信可否や想定回収数を丁寧にすり合わせながら進行するため、調査が途中で滞るリスクを最小限に抑えられます。
また、自社の顧客リストに対してアンケートを実施する場合には、回答率の最大化を目的として、インセンティブ設計やリマインド配信のタイミング、配信文面の工夫なども含めて具体的な施策をご提案しています。
4.集計・分析・活用設計 ― データを使える形に整え、マルチチャネルに展開
データ集計後は、作成するコンテンツの目的に応じて、分析・考察・グラフ化などを行います。
コンテンツ制作をお客様ご自身で行う場合でも、結果のシートのみをご共有するのではなく、各設問の結果に簡易的なタイトルや要約コメントを付けて整理した簡易レポートをご共有しております。
どの情報をどのチャネルで活用できるかをイメージしやすい状態にすることで、社内制作チームや広報担当者がすぐに記事化・資料化できる構成になっています。
弊社でコンテンツ制作まで行う場合もこの簡易レポートを基にチャネルに合ったコンテンツを制作します。
担当者が語る現場のコツ
アンケート調査コンテンツ作成における弊社の介在価値は「お客様の目的に沿った企画」「お客様のご希望を最大限実現するための調整と説明」「分析やコンテンツ作成による付加価値の創出」だと考えています。以下で具体的に説明します。
企画・質問はゴールから逆算する
アンケート調査の企画をする際は、お客様の目的から逆算して考えていきます。特に設問作成ではゴールから逸れた設問を残してしまうことが無いように注意が必要です。
弊社ではスプレッドシートを使用して設問表のたたき台を作成することが多いですが、設問の横に企画の段階で書きだした「お客様が伝えたいこと」や「ターゲットが知りたいと思っていること」を紐づけておきます。
そうすると”目的が不明確な設問”が自然となくなり、目的に対して必要な設問だけを作成することができます。
ご希望を最大限叶えるための調整と説明
アンケート調査コンテンツを初めて実施する場合、「目的に対してターゲットが細かすぎる」「ご予算や調査内容に対して設問数が多すぎる」「そもそも調査に向いていないテーマを選定している」といった、さまざまな落とし穴が存在します。これらは基本的に、自分で調べる、実際に経験する、あるいは経験者に相談・依頼する以外に、解決が難しい課題です。
特に外部の調査会社に依頼する場合には、各社の保有リストの特性を正しく把握する必要があります。想定したターゲット層で希望する回答数が集まるかどうか、事前に調査会社に確認し、場合によっては母集団の推定のためにプレ調査を実施するなど、綿密なすり合わせが必要です。
調査実務に不慣れな場合、調査会社とのやり取りが煩雑になりやすく、そもそもプレ調査などのプロセス自体を知らないケースも少なくありません。そうした状況を踏まえ、弊社ではお客様のご希望を最大限に実現するために、企画段階から調整・交渉を含めて間に立ち、スムーズに進行できるようサポートしています。
データ分析とコンテンツ化で付加価値を生む
アンケートは実施して終わりではなく、得られたデータをどう読み解き、どのように伝えるかが非常に重要です。
分析にあたっては、単に数値を並べるだけではなく、属性ごとの傾向や設問同士の関係性を客観的に整理し、結果の特徴を正確に把握することが求められます。
また、分析と並行して「最終的にどのようなコンテンツとして展開するか」を見据えることで、使いやすいアウトプットに整えることができます。
そのうえで、どのようなコンテンツとして展開するのか(事実の提示にとどめるのか、考察や提案まで踏み込むのか)を目的に応じて設計することが重要です。
前者は客観性やデータの信頼性を重視したいケースに向いており、後者は読者の意思決定や行動を促したいケースに有効です。どちらが適しているかは、目的やターゲットに応じて使い分ける必要があります。
導入事例
トラコム株式会社様ーZ世代が求める企業像と働き方とは?現役大学生への一斉調査
▽事例記事はこちら
トラコム株式会社様|潜在層開拓で新規リード獲得!「調査コンテンツ」が生んだ成果
調査テーマ
Z世代の心をつかむ採用戦略に役立つデータとして、現役大学生 250 名に対し、就職活動の状況と働き方の志向を網羅的に調査しました。
具体的には「企業に対して魅力を感じるポイント」「就職したくない企業の特徴」「情報収集チャネルの実態」などです。
取り組みの背景
ホワイトペーパー制作と同時期に弊社から認知拡大施策としてアンケート調査コンテンツを提案させていただきました。過去に自社で実施した際は回答数不足で断念した経験があり、弊社がご支援する形で本格的な調査に挑戦する運びとなりました。
支援内容
- テーマの提案
- 設問設計
- 調査対象の選定
- アンケートのオンライン配信による回収
- クロス集計・分析
- 調査レポートの作成
トラコム様からは「コンテンツ制作は自社で進めたい」とのご要望があったため、様々なフォーマットへ展開しやすいよう、再編集しやすく必要な部分を抜粋しやすい構成を意識して集計・レポート作成を行いました。
さらに、自社で作成されたコンテンツに対しては弊社にて構成や表現の添削を実施し、認知獲得からリード創出、商談活用までを見据えた一貫したご支援を行いました。
成果
公開後わずか1ヶ月で22件のダウンロードを獲得しました。
また、潜在層向けの施策として位置付けていましたが、インサイドセールスによるパスアップが発生し、商談化に至ったケースもありました。
さらに、「採用で困っているので話を聞きたい」といった具体的な相談も寄せられ、想像以上の効果があったとのことです。
ホワイトペーパーよりもリード獲得につながりやすく、同業他社の予算や手法を知りたいというニーズを的確に捉えられた── 新田様(トラコム株式会社)
アンケート調査コンテンツは、戦略的に設計すれば“成果を生む情報資産”になる
調査をただ実施するのではなく、目的とターゲットに基づいた設問設計、適切な集計・分析、発信チャネルまでを見据えたコンテンツ化を行うことで、アンケート調査は高い成果を生み出すマーケティング施策になります。
サイトエンジンでは、実践から得たノウハウと多チャネル展開の支援体制をもとに、お客様の目的達成に貢献できるアンケート調査コンテンツをご提案しています。
「調査は初めてで何から始めればいいかわからない」「過去にやったが成果につながらなかった」という企業様も、ぜひお気軽にご相談ください。