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記事作成の手順 効果的な記事の書き方11ステップ

2023年9月8日

記事を書くときになかなか筆が進まなかったり、新しい記事を掲載したもののアクセスや売上が増えなかったりといった問題が発生した場合、みなさんはどうされていますか。いつもはスムーズに書けているのに、急に書けなくなってしまうことはありませんか? サイトエンジンでは毎月500記事以上を作成して、顧客に納品し続けています。その経験をもとに、効果的な記事を書くためのおすすめの手順を紹介します。

1. 目的を決める

これから書く記事を読んでもらうことで、「読者に何をしてほしいのか」「読者に何を求めるのか」といった目的を決めます。例えば、

  • 商品やサービスを購入してもらう
  • 商品などへの問い合わせしてもらう
  • 商品などの資料請求してもらう
  • 商品の理解を深めてもらい、次のページを見てもらう
  • 商品や会社の存在を知ってもらう
  • 求人に応募してもらう

など、記事の目的はさまざまです。何か行動してもらうだけではなく、知ってもらったり、理解を深めてもらったりすることが目的の記事もあります。

まずは、何のために書く記事なのか、目的を決めましょう。

2. 想定読者を決める

目的を達成するためには「どのような人に読んでもらうのがよいか」を決めます。これを「想定読者(ペルソナ)を設定する」といいます。例えば、

  • 想定読者の年齢・性別・家族構成・職業・年収・居住地域など
  • 想定読者が抱えている課題や悩み
  • 想定読者は、この記事をいつ、どこで読むのか
  • 想定読者がほかに見ていると思われるWebサイトや媒体

といった想定読者像を設定します。年齢・性別・家族構成といった人口統計学的な属性のことをマーケティング用語でデモグラフィック属性と呼びます。

3. 想定読者が興味を持ちそうなことを列挙する

想定読者が興味を持っていそうな情報を網羅的に列挙してみます。例えば、

  • 類似のWebサイトに掲載されている情報
  • 想定読者が検索しそうなキーワード
  • YouTubeやAmazonなどの専門サイトで使われているキーワード
  • その分野で人気があるインフルエンサーの投稿

といったことです。調べる方法としては、

  • 店頭など現場に行ってユーザーの行動観察をする
  • ユーザーにインタビューをする
  • ユーザーにアンケートをとる
  • 営業やカスタマーサポートなど普段から顧客に接している社内メンバーに話を聞く

などがあります。身近に想定読者となりそう人がいて、承諾してもらえるのであえれば、その人の購入履歴や行動履歴などのデータを収集・分析してみることも有効です。

「2. 想定読者を決める」と「3. 想定読者が興味を持ちそうなことを列挙する」を実施する際にカスタマージャーニーマップを作ることもあります。

4. どんな流入経路で見てもらうか決める

自サイトに流入してくる直前に見ている媒体によって、読者がどんな心理状態で記事に接しようとしているのかは異なります。ユーザーの状態にあわせて記事を書く必要があるため、おもにどのような流入経路で見てもらうのかを想定しておきます。

  • 検索エンジン(SEO)
  • 検索広告
  • SNS
  • SNS広告
  • ディスプレイ広告
  • メルマガ

例えば検索エンジン経由で集客しようとすれば、検索意図にあわせた詳細な説明が含まれている記事が必要です。一方で、SNSで受動的に情報を取得している人は、特に目的意識を持たないまま「面白そうだから」「興味をひかれたから」といった理由で記事にアクセスしてくる可能性が高いと考えられます。SNSで流入した人にテキストが中心の長文を読んでもらうのは、検索エンジン経由の流入に比べると難しいかもしれません。

5. 記事を企画してタイトルを決める

ユーザーの興味や関心に沿った内容の記事を企画して、タイトルを決めます。ユーザーが思わずクリックしたくなるようなタイトルをつけることは非常に重要です。記事を企画する際には必ず以下の点を明確にします。

  • どんな状態のユーザーに向けたコンテンツか
  • 記事の概要
  • 読むことでユーザーが得るメリットは何か
  • 読み終わったあとにどのような行動をしてもらいたいか

6. 記事の流れ(ストーリー)を考える

次に記事の構成を考えます。h2やh3などの見出しの内容も仮で決めておきます。

見出しを通して読むだけで、記事の全体像が概ねわかるわかるようにしておくことがポイントです。

7. 情報収集する

ここまでに決めた企画やストーリーを前提にしたうえで、記事に掲載するための情報を収集します。誰かにインタビューしてみたり、自分で体験してみたりといったことも有効です。情報収集を行う際には、まず一次情報に当たることが大切です。

情報収集したうえで、それぞれの見出しでどのようなデータや事実が裏付けになるのかを整理していきます。集まった情報によっては見出しを変更することもあるかもしれません。

8. 執筆する

わかりやすく簡単な表現で書きます。必要性のない専門用語は極力、避けるようにします。

ユーザーは、興味のない内容の記事であれば、すぐに離脱してしまいます。冒頭でユーザーの目的に合致したページであることをアピールするような内容を書いておくことが重要です。

文章を書くときにはよく「起承転結を考えろ」といわれますが、Webサイトに掲載する記事にはそのまま適用しないことをおすすめします。なぜかというと、ユーザーは期待している情報が掲載されていそうかどうかをすぐに判断し、ないと思えば離脱してしまうからです。たとえ最後にとっておきの結論が書かれていたとしても、記事の冒頭で離脱されてしまえば、結論が読まれることはありません。冒頭で結論のすべてを書く必要はありませんが、どのような情報が含まれているかはある程度わかるようにしておかなければなりません。

9. 画像や動画を入れる

テキストだけの記事は読みやすいとはいえません。途中に写真やイラスト、図表などを配置することで、記事内容を補足し、読者が視覚的にも理解しやすいように工夫することが大事です。テキストと画像だけでは説明が難しくて理解してもらいにくい情報の場合には、動画を用意してページ上で視聴できるようにすることも効果的です。

10. 推敲、校正・校閲をする

最後に、文章をよりよくすることができないかを見直します。誤字・脱字や文章がおかしなところを修正するのはもちろん、不足している情報や説明不足な箇所がないかをチェックします。

書いた内容が事実に反していないか、本当にそうなのかどうかは、複数の情報源でチェックするようにします。特に(一次情報を取ることができず)やむを得ず二次情報を参考にして執筆した箇所は念入りに事実確認を行います。

推敲や校正・校閲を行う際は、できるだけほかの人に協力してもらうことをおすすめします。ひとりでは気がつくことができない改善点を見つけてもらえる可能性が高まります。もし自分ひとりでやらなくてはいけないときには、書き終えてから一度時間を空けて、もう一度読み直してみたり、紙に印刷してチェックしてみたりなど、確認の方法を工夫してみてください。

11. 情報をアップデートする

推敲、校正・校閲までを行い、どんなにユーザーの興味を惹く記事を作成できたとしても、情報は日に日に古くなっていきます。古くなった情報をそのまま掲載し続けることは、単にユーザー数を減らすだけでなく、サイト全体の信用度を低下させたり、検索エンジンからの評価を下げてしまったりと、デメリットばかりでメリットはありません。

小説やマンガなどの「作品」をサイトの中心にしている場合は別ですが、掲載した情報は必ず定期的に内容を見直し、現状と齟齬がある場合にはすぐに修正するようにします。あわせて情報を見直した(アップデートした)のはいつなのかがひと目でわかるようページ上に記載しておくことも忘れてはいけません。

サイトエンジンでも記事のアップデートを行うようにしていますが、この施策を実施したことでサイト全体のページビューがV字回復した実績があります。

毛塚 智彦

この記事を書いた人

毛塚 智彦

2006年からデジタルマーケティングを開始し、2008年にサイトエンジンを創業しました。 SEO、コンテンツマーケティングが得意です。立ち上げた直後のメディアから、数千万PVあるようなポータルサイト・ECサイトまで、幅広く関与してきました。 業務ではマニュアル作成などの仕組みづくり、事業立ち上げ、採用などを担当しています。 Twitter

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