コンテンツ制作ブログ

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共催セミナーレポート【コンテンツマーケティング×業務改善】属人化しない仕組み作りと業務フローの見直しでWebサイトから成果を出す方法

Webマーケティングで成果を出すためには、業務の見直しによる効率化が必要です。

本セミナーでは、「コンテンツ制作」における業務に強みを持つサイトエンジン株式会社と「業務課題の解決」に強みを持つ株式会社ワクフリが共催し、属人化しない仕組み作りと業務フローの見直しでWebサイトから成果を出す方法をテーマにノウハウをお伝えするセミナーを開催いたしました。

登壇者紹介

サイトエンジン株式会社 Webマーケター 荒井皓平

Webサイトの制作や運営、主に中堅~大手BtoC企業、特に教育領域での支援を経験。2020年にサイトエンジンに入社。コンテンツ制作、ディレクション、SNS運用など幅広くコンテンツマーケティングに携わる。現在はコンテンツマーケティング経験を活かしセミナーの登壇、運用を行う。累計約200本のセミナー運営を通してデータに基づいた科学的アプローチで集客や売り上げアップにつながるマーケティングを広めている

サイトエンジン株式会社について

「改善のタネを広める」という経営理念に基づき、コンテンツ制作・デジタルマーケティングに関するコンサルティングの他、デジタル人材の採用見極めや教育支援のためのSaaSを提供している。お客様企業が将来内製化できるように支援しつつ、制作や分析を行っている。

株式会社ワクフリ 業務改善コンサル部 下坂 恵夢

山口県下関市出身。新卒で中国地方の地方銀行に入社し、2020年10月ワクフリに入社。入社後はセールス・クライアントへのクラウドサービス導入支援など幅広く従事。 ワクフリで実施している「クラウドサービスコーディネーター養成講座」の講師としても登壇。

株式会社ワクフリについて

私たちは多くの中小企業が抱えるあらゆる業務課題を解決する“専門家”として、中小企業の方々にDX構築・定着のコンサルティングを行う会社です。

「ワクフリ」という社名は、世の中の働き方を自由にしたい『Work Free』、常に常識の『枠にとらわれない』、いつも『わくわくしたい』という想いをこめてつくった造語です。

HPはこちら>>>株式会社ワクフリ 

第一部:Webサイトで成果を出す鍵は’仕組み化’にあった!チームでコンテンツマーケティングを成功させる方法

そもそもコンテンツマーケティングとは?

荒井:コンテンツマーケティングを行う目的はWebサイトから購入、 お問い合わせ、資料請求などといったコンバージョンにつながるアクションをしてもらうためです。

コンテンツマーケティングの考え方としてはユーザーのニーズに合わせて、役に立つことノウハウを提供することで、問い合わせや資料請求を検討してもらいます。

コンテンツマーケティングの手段としては、SEOやユーザーニーズをとらえたコンテンツの作成、改善です。SEOとは、検索エンジンでWebサイトを上位表示させるための代表的な手法を指します。

継続してコンテンツからリード獲得するための考え方

荒井:実際にリード(見込み客)を獲得するためにはサイトに訪問してもらうだけでなく、商材に興味を持ってもらうことも必要になります。SEOや広告などサイトを訪問してもらうことには注力していても、Webサイト内のコンテンツの改善は見落としがちになっている企業様が多いです。

ユーザーニーズに沿ったコンテンツを提供する

荒井:商材に興味をもってもらうためには、ユーザーニーズを考えることが重要です。

具体的には、訪問してきたユーザーに合わせた情報を提供するため、流入のきっかけを把握し、その文脈に沿ったページで見せる情報を考える必要があります。

Webサイトからリード獲得する考え方

荒井:Webサイトからリード獲得するための考え方をまとめると、リード獲得するにはサイトを訪問した人に興味を持ってもらう必要があり、興味を持ってもらうにはユーザーニーズをとらえたコンテンツが必要です。そしてユーザーニーズをとらえるためには流入のきっかけ・理由からページで見せる情報を考えます。

つまり、Webサイトで成果を出すにはユーザー第一で考えることが重要です。

本セミナーでは時間の関係でお話しできませんでしたが、参加者の方々にはユーザーニーズをとらえたコンテンツの作成方法についての特典資料をお渡ししました。

コンテンツマーケティングにおける仕組みづくりの重要性

コンテンツマーケティングはその性質上、基本的に中長期的な施策となります。そのため、ただユーザーニーズをとらえたコンテンツを作成できれば良いわけではなく、中長期的に見た際の成果を考える必要があります。
コンテンツマーケティングをするうえで重要なことは以下の二点です。

  • 継続的なコンテンツの改善・投稿
  • コンテンツの横展開

継続的なコンテンツの改善・投稿

荒井:コンテンツを作成し改善するサイクルは大きく4つあります。

まずは目標を設定しそれをもとにコンテンツを作成します。作成するだけでなく効果測定し改善する。このサイクルを回すことが重要です。

納品された後そのまま放置し、失敗するケースが多いです。

そのため効果測定、改善が重要だということを認識しましょう。

コンテンツの横展開

荒井:コンテンツの横展開とは例えば自社ブログの記事を作った際、それだけでとどめるのではなく、SNSで発信したり、動画や資料としてアップすることです。

現代ではGoogle検索以外で情報を探す傾向が増えているため、流入経路を増やすことでより多くの人に届けることができます。

仕組み化で継続して成果を出す方法

荒井:コンテンツマーケティングで中長期的に成果を出すための手助けとなる業務の仕組み化についてご紹介します。まず企画からライティングや記事の横展開などを一人で行うことは不可能に近いため、複数人が一つの記事に関わる体制を作ることが必要です。そして複数人でコンテンツを作成する上では、ターゲットやノウハウをチーム全体で共有することが重要になってきます。

効果的なコンテンツ作成に必要なこと

荒井:効果的なコンテンツ作成に必要なことは以下の二点です。

  • アクセス数やコンバージョン率が高いページの作成方法をドキュメントに残すこと
  • マニュアルを標準化すること

成功体験のマニュアルを作り標準化することで、誰が作業しても一定のクオリティを維持することが可能になり、修正も少なくなります。

記事の構成案作成ルールを決める

荒井:品質を維持する方法としてサイトエンジンで実際に取り入れている方法は、いきなりコンテンツを書き始めるのではなく事前にフォーマットに沿って構成案を作成することです。構成案があることでライターの能力に依存せず、一定の品質を担保することができます。

外注するメリット

荒井:コンテンツを効率的に作成するためには外注も併用する場合が多いです。コンテンツ作成を外注することには様々なメリットがありますが、特に大きなメリットは、社内のリソースを有効に活用することができるということです。

解決したい課題に優先順位をつける

荒井:実際に外注する際は、これらの課題を自社に照らし合わせて外注した方がいい部分、自社で解決する部分等を考えてみてください。

サイトエンジンのサービス紹介

サイトエンジンではお話ししたような内容で、どのようなコンテンツを作ったら良いかについてお悩みの方にアドバイスをさせていただいております。ご興味ある方はぜひお問い合わせください。

第二部:業務効率の最大化!実現するための手法と属人化をなくす最適な業務フローの作り方

属人化の危険性

下坂:業務が属人化すると、社内の情報共有がうまく行かない、特定の社員しかできない業務がある、顧客の引継ぎに時間がかかりすぎている。などの悩みがでてきます。

属人化が進むことによるリスク

下坂:また、属人化を放置していると、以下のような問題が発生し、やがて会社存続の危機に陥る可能性があります。

  • リソース不足により社員の意欲低下、流出
  • 社員の病欠や退職による業務の停滞
  • 情報共有不足からの顧客の信用失墜

そのため、単純な業務の効率化だけでなく会社の成長のためにも属人化をなくすことは業務改善の第一歩となります。

属人化をなくすメリット

下坂:属人化をなくすことには、工数の削減や品質の安定性、雇用の多様化など多数のメリットを享受できます。具体的には以下にメリットをまとめています。

  • 業務手順がルール化されている
    • 人によって作業工程にムラがない 
    • 無駄な作業が発生しない
    • 業務や新人教育の過程で迷わない
  • 社内の情報が一元管理されている
    • 過不足、重複、更新漏れがない
    • 情報の不正確さによるミスが起こらない
    • どこにアクセスすればよいかわからない
  • みんなが情報に適切にアクセスできる
    • 情報に長けた社員に業務が集中しない
    • 情報の蓄積から情報の活用につなげられる
    • 適切に権限を管理できる
  • 主体的に業務を遂行できる
    • 聞かなければわからない受け身の状態をなくす
    • 障がい者雇用にも対応

属人化脱却の手法

下坂:一般的に、業務改善のプロジェクトを実行した際に成功する確率は約30%だと言われています。

成功確率が低い理由としては、いきなりツールを導入したり、マニュアルを作成し始めたりすることで自社に適していないまま進めてしまったり、現場と一致しない問題が発生したりといったことがあるからです。。だからこそ業務改善は正しい手順、手法で取り組むことが重要です。

属人化脱却の手順

下坂:属人化を脱却するには、まず目的整理をして会社、社員のあるべき姿を確認します。この際の注意点は手段と目的を混同させないことです。例えば、紙での業務をなくすことは目的ではなく手段であり、目的を意識しないと予算などといった方向性を定めることができません。

そのうえで目的と業務を整理することで目指すべき姿と現状のギャップを明確化し、企画立案、標準化・共有化へとつなげて属人化を脱却していきます。

目的整理の手法

下坂:目的整理について弊社の手法を解説します。

まずあるべき姿のヒアリングを行い、理想に対しての課題抽出、問題の要因分析、現段階での改善ステップ立案という流れで目的を明確化していきます。

業務整理の手法

下坂:改善すべき箇所を把握するために、現状の業務を把握するための弊社の手法を解説します。

まず、現状業務の詳細なヒアリングをした後、流れを確認できるようにフロー図を作成します。そしてフロー図から課題を抽出し、目的と現状を把握したうえで改善提案をするという流れをとっています。

業務ヒアリング時におけるポイント

下坂:フロー図を作るうえでは、現状業務のヒアリングが重要になってきます。ポイントとなる部分は以下の四点です。

ヒアリングの粒度をそろえる

大雑把な把握になってしまうと課題がどこにあるか把握出来なくなるため、細かすぎない程度にヒアリングするのが良いです。

話の切り口:トリガー・HOW?

業務がどういったきっかけで発生しているのか、前工程にどういった内容があるか、業務遂行に何が必要かなどといった業務のトリガーとなる部分を聞き、業務をどのような形でやっているかということを聞いています。業務がどういった起点で発生しているか、その後どのように遂行しているかということを聞くことで、課題の抽出がしやすくなります。

些細なことにとらわれすぎない

イレギュラーな業務にまで目を向けると、業務のフロー図を作る上でかなり複雑なものになってしまいます。フロー図を作る目的は現状を把握し課題を抽出することであるため、あまり些細なことにとらわれすぎないことも重要です。

「当たり前・社内常識」を語ってもらう

「何のためにやっているんですか」と聞いた際に昔からのルールというだけでやっている不必要な業務が存在することが多いです。

自分たちでは気づきづらい「当たり前・社内常識」を語ってもらうことは業務のフロー図を作るうえで大事なポイントとなります。

業務整理後

下坂:業務の整理後、仮にツールを導入することになった場合もただ導入するのではなく、新しいツール導入後のフローの作成、ツールを使用する際のルールやマニュアルの作成まですることで効率化が達成されます。

フロー図のサンプル

下坂:弊社が実際に作成しているフロー図のサンプルをご紹介します。

改善することに対して、社内で反対する方が出てくることがあるのですが、フロー図にまとめることで課題を認識してもらい、巻き込んでいきます。

改善後の業務フローを作成することで、過程ごとにどういったメリットが生じるかが分かりやすくなっているため、社内で共有する際に活用できます。

事例紹介

下坂:弊社の実際の事例をご紹介いたします。

こちらの企業では情報の連携の工数、人により引継ぎ方法が違うなどといった問題点がありました。

弊社のほうでお手伝いさせていただいた際はkintone(業務アプリを作成するクラウドサービス)による情報の共有化をすすめ、業務を改善しました。

ワクフリのサービス紹介

下坂:株式会社ワクフリでは業務課題を解決する専門家として中小企業の方々にDX構築・定着のコンサルティングを行っております。ご興味のある方はぜひお問い合わせください

Q&A

コンテンツマーケティングで仕組み化の優先順位が高い部分はどこですか ?

荒井:マーケター内での優先順位と会社全体での優先順位両方の観点でお話ししようかなと思います。メディア担当の中だけで言うとやっぱりコンテンツの作成とか改善のマニュアルがない、コンテンツを作る方によってコンテンツの質に差が出てしまうというのが一番改善すべき点だと考えています。会社全体としては、セールスとの連携の部分です。例えばコンテンツをマーケターがどんどん作っていく中で、コンテンツから資料請求をされた、コンテンツから問い合わせをされた、コンテンツ以外ですと SNS からのリード獲得できたなど、どこからリードになったかというところで、アプローチの方法などを連携して変えていくことが重要です。アプローチが全部一緒になっている場合など、セールスとの連携という部分で課題が発生している場合は改善の優先順位として高いと考えています。

まとめ

第一部ではユーザー第一で考えるが重要ということを中心にコンテンツマーケティングの考え方についてご説明し、Webサイトからコンバージョンを得るための手法として、ユーザーニーズの求め方、仕組み化をして継続しやすくする方法などをサイトエンジンの社内で行っている例を用いてご紹介しました。

第二部では属人化のリスク、脱却のメリットに加え、目的を整理し現状分析をすることで現状と理想のギャップを確認し課題解決を行うという業務改善の一連の流れについてフロー図や事例を用いてご紹介しました。

本セミナーの内容を参考にコンテンツマーケティングと業務改善の手法を自社に活用してみてください。セミナーのご参加お待ちしております。

サイトエンジンでは、Webサイトで成果を出す秘訣をお伝えするためのセミナーを多数開催しております。セミナーでは質疑応答も行っておりますので、コンテンツマーケティングにご興味のある方のご参加をお待ちしております。

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サイトエンジン編集部

この記事を書いた人

サイトエンジン編集部

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