サイトエンジンでは、インタビューや記事のライティングは基本的に外部の専門家にお願いし、全体の進行管理やお客様とのやり取りといったディレクション業務を中心に担当をしています。
本記事ではサイトエンジンで行っているインタビュー記事作成の方法についてまとめています。
目次
【全体像】サイトエンジン流インタビュー記事作成の流れ
企業からインタビュー記事制作の依頼を受けた際の、サイトエンジンにおける基本的な進め方は以下の通りです。

【事前準備】良いインタビューは準備で決まる
事前のヒアリング
良いインタビュー記事を作成するためには、記事の目的と、誰に向けて書くのかを最初に明確にすることが大切です。
そのため、サイトエンジンとお客様との事前のヒアリングで重点的に行います。その中で、記事作成に必要と思われる資料があれば、積極的にリクエストして情報を提供してもらいます。また、インタビュアーが構成案を作成する段階で、追加で必要な情報や資料がないかの確認もしています。
ヒアリングの際に必要となってくる情報や、企画段階での重要なことについて詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
インタビューによるコンテンツマーケティングでの情報設計と記事企画の方法 | サイトエンジン株式会社
成功のカギは情報共有にあり
これらの内容をしっかりインタビュアーと情報共有していくことが最も重要です。
インタビューする際に齟齬がないように、インタビュアーとは頻繁に連絡を取り、お客様の意図をしっかりと伝えています。
インタビュアーに共有することとして、記事の目的、ターゲット読者、掲載媒体といった基本的な情報に加え、依頼に至った背景があります。
背景情報(例:初めて外注する、社内リソース不足など)を共有することで、お客様が置かれた状況をより深く理解し、円滑なコミュニケーションにつながります。これは、特に初対面のインタビュイーとの信頼関係構築や、インタビュー当日の雰囲気作りにも影響を与え得ます。
効果的な質問項目の作り方と、すり合わせの重要性
インタビューの質問項目は、基本的にインタビュアーに作成してもらうことが多いです。ただし、事前に共有した目的や背景とのずれがないか、サイトエンジン側で必ず確認・チェックを行っています。
内容が難しい場合は、サイトエンジン側で質問表のラフ案を作成して共有することもあります。作成された質問項目は、意図通りかどうかのすり合わせが不可欠です。
【インタビュー当日】スムーズな進行と本音を引き出す技術
インタビュー当日の進行や雰囲気も記事の質に影響します。
以下では、サイトエンジンの担当者が同行する際に気を付けていることについてまとめています。
同席者が担う役割
サイトエンジンの担当者がインタビューに同席する場合、主な役割はファシリテーションとタイムキープです。お客様のことをより詳しく知っているサイトエンジン側が率先して雰囲気作りをすることも心がけています。
また、インタビュアーから構成案をもらった際や話を聞いていく中で、追加して聞いた方がいい項目についてもこちら側から質問するようにしています。
想定外の展開に慌てない柔軟な対応のポイント
インタビューが事前の想定とは違う流れになることは起こり得ます。
しかし、想定と違う方向に進んだとしても、結果的にインタビュイーの魅力がより引き出されるなど、良い方向にずれる場合もあります。
インタビュー全体の流れは、プロであるインタビュアーの判断に基本的に任せます。その場の流れに適した質問をしてもらい、さらに深みのあるインタビューができれば良いと考えています。
事前の打ち合わせの際に、こうした「より良い記事にするために、インタビューの流れを変更する可能性がある」というサイトエンジンのスタンスをお客様や関係者全員に伝えています。そうすることで、お客様の不安を防ぎ、スムーズな進行につながります。
もし、脱線するなど記事の目的から大きく外れるような「良くない流れ」になった場合は、サイトエンジン側がタイムキープなどの役割を担い、進行を修正します。
インタビュアーとインタビュイーの信頼関係を築く工夫
初対面のインタビュアーとインタビュイーの間で信頼関係を築くことが重要です。
サイトエンジンの担当者は、事前にインタビュアーと会話し、顧客に関する情報や当日の雰囲気といった、文面だけでは伝えにくいニュアンスを共有するようにしています。これにより、インタビュアーが状況を把握した上でインタビューにインタビュアー形で信頼関係の構築につながると考えています。
【記事校正】読者に伝わる記事に仕上げるために
記事の目的・意図とのずれを徹底的にチェック
作成された原稿を確認する際に最も重視するのは、事前に共有された記事の目的や、伝えたい内容との間にずれがないかという点です。誤字脱字のチェックはもちろん行いますが、記事の意図に関わるずれがあっては良い記事にはなりません。
修正依頼の質を高める:単なる作業にしない「意図」の伝え方
インタビュアーから上がってきた記事に修正を依頼する場合、単に「ここをこのように直してください」と指示するだけでなく、修正の意図を明確に伝えるようにしています。例えば、「こういう目的でこの記事を作成したいとお話ししましたが、今の内容だとその目的から少しずれてしまうため、このように修正していただきたいです」といったように、背景を含めて説明します。
これにより、インタビュアーは修正の理由を理解し、単なる作業としてではなく、より良い記事にするための修正として受け止めてもらうことができます。
共有で効率化!使用しているツール
- 構成案や質問票:
Googleスプレッドシート - 原稿執筆:
Googleドキュメント
これらのツールを使用する理由は、リアルタイムでの編集が可能であり、URL共有だけで関係者とスムーズにやり取りできるためです。インタビュー記事は修正が発生することが多いため、お客様に負担をかけずに連携できるGoogleツールを主に採用しています。ただし、お客様の指定がある場合にはその都度対応しています。
音声データをセキュリティに配慮した上でAIに投げ、自動で書き起こしを行うなど、補助的にAIツールを活用することがあります。また、記事の構成案の案出しや、ライティングの土台作りにAIを活用し、最終的な確認・修正は人間が行うという形で利用しています。
まとめ
サイトエンジンがインタビュー記事を書く際に最も重きを置いているのは情報共有です。
お客様やインタビュアーとしっかりとコミュニケーションを取り、すり合わせを行うことで認識のずれをなくし、全体の進行を管理することで記事の質を担保しています。
サイトエンジンではインタビュー記事作成を承っています。検討中の企業様はこちらも合わせてご覧ください。
インタビュー記事の作成代行 | サイトエンジン株式会社