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【2025年最新】海外SEO情報を日本語で!必読メディア5選+Zapierで自動翻訳して届ける方法

2025年10月7日

「海外のSEO情報は重要だと分かっているけど、どのサイトを読めばいいのか分からない…」 「英語のサイトを毎日チェックするのは大変で、結局日本の誰かが翻訳してくれるのを待ってしまう…」

変化の速いマーケティング業界において、世界の最先端の動向を掴むことは成功に不可欠です。しかし、多くの担当者が「情報源の選定」と「言語の壁・時間の制約」という2つの大きな壁に直面しています。

この記事では、その両方の壁を打ち破るための具体的な方法を解説します。

まず前半では、プロフェッショナルが信頼を寄せる「必読の海外トップメディア5選」を、それぞれの特徴と現在の状況を踏まえてご紹介します。 そして後半では、それらのメディアの最新情報を「Zapierを使い、自動で翻訳して毎日あなたの手元に届ける実用的な設定方法」を、ツールの注意点や応用編も含めてステップバイステップで解説します。

この記事を読み終える頃には、あなたは良質な情報源を知っているだけでなく、それを効率的に、かつ継続的に収集するための「自分だけのシステム」を手に入れているはずです。

SEO/コンテンツマーケティングのプロが信頼を寄せる海外メディア5選

まずは、数あるメディアの中から、質の高い情報収集の出発点として特におすすめしたい5つの情報源を厳選しました。

1. Search Engine Land

Googleのアルゴリズム更新やAI Overviewsの仕様変更など、検索業界の重大ニュースを最も速く、正確に報じる「業界の通信社」です。技術的な変更に関する一次情報源として、世界中のSEO担当者が毎日最初にチェックするサイトと言っても過言ではありません。

Search Engine Land:https://searchengineland.com/

2. Search Engine Journal (SEJ)

速報性に加え、第一線の専門家による実践的なハウツー記事が豊富な「業界のオンライン専門学校」です。新しいトレンドに対して「具体的に何をすればいいのか?」というアクションプランに落とし込みたい時に非常に役立ちます。特定の課題に対する解決策や具体的な手順を調べるのに適したメディアです。

Search Engine Journal:https://www.searchenginejournal.com/

3. Content Marketing Institute (CMI)

日々のテクニックよりも、コンテンツマーケティングの「思想」と「戦略」を深く追求する世界的な権威です。中長期的な視点や経営層向けのインサイトを提供しており、年間のマーケティング戦略を練る際や、活動全体の方向性を確認する上で指針となるメディアです。

Content Marketing Institute:https://contentmarketinginstitute.com/

4. Ahrefs’ Blog

世界的なSEO分析ツール「Ahrefs」が運営するブログで、自社の膨大なデータを駆使した独自の調査レポートや分析記事に絶対的な強みを持ちます。「感覚」や「一般論」ではなく、客観的なデータに基づいて戦略を立てたいと考える、すべての中〜上級マーケターにとって価値のある情報源です。

Ahrefs’ Blog:https://ahrefs.com/blog/

5. Backlinko

2020年にSemrushに買収されて以降も、引き続き高品質なSEOガイドや調査レポートを公開し続けています。創業者Brian Dean氏の過去記事も含め、実践的な戦略フレームワークと最新のSEOトレンド分析の両方を学べる貴重な情報源です。

Backlinko:https://backlinko.com/

最新情報を自動で翻訳し、毎日手元に届ける方法

さて、読むべきメディアが分かったところで、次はその情報を「どうやって効率的に、毎日受け取るか」という課題を解決します。ここでは、自動化ツール「Zapier」を使い、「複数の海外メディアが更新されたら、ChatGPTで自動翻訳してSlackに通知する」という、非常に便利なシステムを構築します。

ステップ1:各メディアの「RSSフィード」URLを取得する

まず、各サイトの更新情報を機械的に取得するための「RSSフィード」というURLを準備します。

Search Engine Land: http://feeds.searchengineland.com/searchengineland

Search Engine Journal: https://www.searchenginejournal.com/feed/

Ahrefs' Blog: https://ahrefs.com/blog/feed/

Content Marketing Institute: http://contentmarketinginstitute.com/feed/

Backlinko: https://backlinko.com/feed

※注意: CMIのRSSは環境によって動作が不安定な場合があります。Zapierで設定する際に必ずテストしてください。

ステップ2:「Zapier」で自動化の仕組みを構築する

Zapierは無料プランから始められます。まずはアカウントを登録し、以下の手順で設定を進めましょう。

1.Zapierにログインし、「Create Zap」をクリックします。

2.トリガー(Trigger)の設定:RSSの更新を検知する
検索窓で「RSS by Zapier」を選択し、Eventで「New Items in Multiple Feeds」を選択。
Feeds URLの欄に、ステップ1で取得したURL(例:Search Engine Land)を貼り付け、「Continue」をクリック。

「Test trigger」で記事が読み込まれることを確認します。ここでエラーが出る場合は、URLが変更されているか、フィードが停止している可能性があります。

3.アクション①(Action):ChatGPTでテキストを翻訳する
Zapierには翻訳のための選択肢がいくつかあります。

【手軽さ重視なら】Translate by Zapier: Zapierの無料プランでも利用できる標準の翻訳機能です。追加設定なしですぐに使えますが、翻訳品質はシンプルで、専門用語が多い記事では不自然な日本語になることがあります。まずはお試しで使ってみるのに適しています。

【品質重視なら】ChatGPT: OpenAIのChatGPTと連携させることで、非常に自然で文脈を理解した高品質な翻訳が可能です。本格的に運用し、実用的な情報を得るならこちらの連携を推奨します。

今回は、より正確で実用的な翻訳結果を得ることを目的とし、後者のChatGPTと連携する方法で解説を進めていきます。

まず、アクションの検索窓で「ChatGPT」を選択します。
Action Eventで「Conversation」を選択します。
アカウント連携を求められたら、お持ちのOpenAIアカウントを接続します。(APIキーが必要になります)User Message(ユーザーメッセージ)の欄に、ChatGPTへの指示(プロンプト)と、RSSから取得した情報を組み合わせます。以下は、翻訳品質を安定させるためのプロンプトの例です。

# 指示
あなたは、海外の最新動向に精通した日本語翻訳者であり、デジタルマーケティング(特にSEO)の専門家です。
以下の英語ニュース記事の情報を、日本のマーケターが業務ですぐに活用できるよう、要点が分かりやすい自然な日本語に翻訳してください。

# 制約条件
* 挨拶や追加の解説は一切含めず、結果のみを提示してください。
* 専門用語(例: "algorithm", "SERPs")は無理に日本語にせず、文脈に応じてカタカナ表記や英語表記のまま使用してください。
* 以下の出力形式を厳守してください。

# 入力情報
* 記事ソース: {{1.Feed Title}}
* 記事タイトル: {{1.Title}}
* 記事概要: {{1.Description}}

# 出力形式

【記事ソース】
(ここに入力された記事ソースを記載)
【翻訳タイトル】
(ここに翻訳されたタイトルを記載)
【翻訳概要】
(ここに翻訳された概要を記載)

4.アクション②Action):Slackに通知する
最後のステップです。「Slack」を選択し、Eventで「Send Channel Message」を選択。通知したいチャンネルを指定します。Message Text(メッセージ本文)を、Slackで見やすいようMarkdown記法を使って編集します。

【海外SEO/マーケティング速報】

▼ChatGPTによる翻訳サマリー
{{output_text}}

「Test step」でSlackに整形された通知が届けば成功です!

5.「Publish」をクリックして有効化します。

【重要】Zapierの無料プランにおける注意点

Zapierの無料プランは、月に実行できるタスク数が100回までという制限があります。Search Engine Landのような更新頻度の高いメディアを複数登録すると、数日で上限に達してしまう可能性があります。 まずは無料プランで仕組みの動作をテストし、本格的に運用する際は月2,000円程度の有料プランに切り替えることを前提に考えておくと良いでしょう。

【応用編】さらに便利で安定した仕組みにするために

更新情報のフィルタリング: Zapierの「Filter」という機能を使えば、「タイトルに「AI」という単語が含まれていたら通知する」といった、特定のキーワードに基づいた絞り込みも可能です。

良質な情報源と、効率的な仕組みを手に入れる

この記事では、まず信頼できる5つの海外メディアを紹介し、次にその情報を手間なく収集するための具体的なシステム構築方法を、実務上の注意点も交えて解説しました。

良質な「情報源」を知っているだけでは、日々の業務に追われてしまいます。そこに「効率的な仕組み」を組み合わせることで、初めて継続的なインプットが可能になり、他者より一歩先を行く戦略を立てるための時間を生み出すことができるのです。

情報収集は、これからの時代、努力や根性ではなく「仕組み」で行うものです。ぜひ、あなただけの最強の情報収集システムを構築してみてください。

Mandy

この記事を書いた人

Mandy

多言語メディアディレクター/翻訳者 翻訳のディレクションの傍ら、英語、繁体字、簡体字、日本語の他、韓国語のディレクションも行い、主に多言語で展開するメディアを担当。月間100記事を超える大規模な旅行情報サイトなど、インバウンド関連のメディアを担当。

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