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NotebookLMのマインドマップ機能で情報を構造化してみた

2025年9月19日

NotebookLMのマインドマップ機能で情報を構造化してみた

新しいアイデアを考えたり、情報を整理したりするとき、頭の中でうまくまとめることができず、アウトプットに苦労した経験はありませんか?そんなときに役立つのがマインドマップです。テーマを中心に据え、関連する要素を枝分かれさせていくことで、全体像と細部のつながりを直感的に把握できます。

今回は、Googleが提供するツール「NotebookLM」の機能を使って、マインドマップを生成してみました。実際の操作手順も画像で掲載するので、NotebookLMを使ったことがないという方も、ぜひこちらの記事を参考に作ってみてください。

※この記事は、2025年9月19日時点におけるNotebookLMの機能を紹介しております。機能に関しては、今後追加や変更の可能性があります。

マインドマップとは?

マインドマップは、中心にテーマを書き、その周りに関連する要素を放射状に広げていく思考整理の方法です。箇条書きのように順番に並べるのではなく、放射状に自由に枝(ノード)を伸ばしていけるのが特徴です。この構造によって、全体像と細部のつながりを同時に把握できます。頭に浮かんだアイデアをどんどん追加していくことができ、あとから関連性を見つけたり整理し直したりもしやすくなります。

マインドマップを使うことで、情報やアイデアの関係性を「見える化」できるのが最大のメリットです。ひとつのテーマを掘り下げながら同時に全体の構造を把握できるため、情報を整理していくうちに新しい発想が生まれることも少なくありません。

こうした特性から、マインドマップはアイデア出し、学習内容の整理、会議やプロジェクトの概要の共有など、幅広い場面で活用できます。

NotebookLMのマインドマップ機能の特徴

NotebookLMには、読み込んだ資料やテキストを自動で整理し、マインドマップとして可視化できる機能があります。項目をひとつずつ追加するのではなく、既存のドキュメントをもとに全体像を生成できるのが大きな特徴です。テキストだけでなく、PDFや音声データ、ウェブサイトなどもソースとして使用でき、AIがアップロードした情報を自動的に構造化してくれます。

生成されたマインドマップは、ズームや枝の展開を切り替えながら眺められるほか、画像としてダウンロードして共有できます。また、出力された項目名をクリックすることで、その要素についての詳細な解説がチャット欄に出力されます。

なお、この記事の執筆時点では、枝の項目を手動で追加・削除するような編集はできないようです。NotebookLMのマインドマップは、情報を自動で整理し、全体像を俯瞰するための機能だと認識しましょう。

マインドマップ機能を実際に使ってみよう

NotebookLMにアクセスし、「ノートブックを新規作成」を選択します。

ソースの追加

新規作成を選択すると、ソース追加のポップアップが表示されます。サポートされている形式のデータを追加してください。ローカルファイルだけでなく、GoogleドライブにアップロードされているGoogleドキュメントやGoogleスライドを読み込むこともできます。

注意点としては、NotebookLMはGoogleスプレッドシートやExcel形式のデータソースには対応していません。データ元がスプレッドシートの場合、ドキュメントやPDFに変換する必要があります。

ひとつのノートブックで扱えるソースの上限は、無料版だと50、Proにアップグレードすると300です。

ウェブサイトをソースにする場合、改行を挟むことで複数のURLを一度に登録できます。ここでは、筆者が過去に作成した「Power BI使い方ガイド」の7記事をソースに指定します。

読み込んだソースの内容に基づいてノートブックのタイトルが入力され、チャット欄に概要が表示されます。

マインドマップの作成

画面右の「Studio」内の「マインドマップ」をクリックします。

しばらく待つと右下にマインドマップが生成されるので、それをクリックします。

マインドマップが表示されました。

枝要素の表示

出力された要素の右にある「>」をクリックすると、枝要素が表示されます。表示された枝要素の右に同じく「>」がある場合、さらに要素を展開することができます。

すべての枝要素を展開してみましたが、ここまで展開してしまうと非常に見づらいですね。必要だと思う要素までを展開するようにしましょう。

画像として出力可能

右上の保存マークをクリックすることで、マインドマップを画像形式で出力できます。

詳細な説明の表示

項目名をクリックすると、その項目に対する解説文が自動的にチャットに出力されます。

まとめ:情報整理や可視化にもAIを活用しよう

マインドマップは、情報やアイデアを整理し、全体像をつかむのに役立つツールです。NotebookLMを使えば、既に持っている資料や記事を読み込ませるだけで、AIを活用して自動的にマインドマップを作ることができます。これまでの知識を構造化して整理したい方は、ぜひ一度試してみてください。

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吉永 森文

この記事を書いた人

吉永 森文

大学職員、公務員、SEを経て、サイトエンジン株式会社に入社。データ分析・可視化事業を中心に、事業開発にも携わっています。

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