サイトエンジンブログ

デジタルマーケティング、コンテンツマーケティング、
データ分析などに関するお役立ち情報を発信

キーワード調査まるわかり!サイトエンジン流・徹底ガイド

2025年6月18日

Webサイトの運営において、「どんなキーワードで集客すれば良いのだろう?」「効果的なキーワードの探し方が分からない…」とお悩みではありませんか?

ユーザーに自社のコンテンツを見つけてもらい、成果につなげるためには、適切なキーワード調査が不可欠です。しかし、どのようにキーワードを選べば良いのか、分かりづらいことも多いでしょう。

この記事では、サイトエンジンが実践しているキーワード調査方法を詳しく解説します。

キーワード調査の全体像

ステップ⓪:調査を始める前に押さえておくこと

調査の目的を明確にする

それぞれキーワード調査を行うことになった背景が異なり、背景が違えば目的も変わってきます。調査背景をしっかり自覚することで目的が明確になり、キーワード調査の土台を築いていきます。

「どんな記事を作るべきか」「何を訴求するか」を決める方針立てを行い、タイトル・見出し・構成の設計に必要な素材を探していきます。

徹底的なターゲットユーザーの理解

  • ターゲットユーザーの属性を明確化

ターゲットとは、企業が顧客にしようとしている人物像のことを指します。年齢層や性別、職種などの属性を明確にすることで、キーワード調査の方向性が定まり、一貫性を持った施策を行うことが可能になります。

また、実際の顧客だけでなく、より広い範囲でWebサイトを訪れる可能性のあるユーザー層も想定しながら調査を進めていきます。

  • 具体的なペルソナ設定

ターゲット設定以上に詳しく絞り込むのでユーザー視点を重視し、ユーザーの希望に沿った思考ができるようになります。

ペルソナ設定については以下の記事も参考にしてみてください。
ピザ窯買ってペルソナ作成ー自分を基に作るペルソナのすすめ | サイトエンジン株式会社

  • ユーザーニーズの調査

ターゲットユーザーのニーズを理解するために、顧客の問い合わせ内容や、競合サイトの分析などを参考にします。

ステップ①:初期設計 〜調査の土台を築く〜

記事作成におけるのビッグキーワードの整理

ビッグキーワードとは、検索数が非常に多く、広範なユーザーに検索されるキーワードのことを指します。例えば、学習塾の集客サイトであれば「塾」や「個別指導」といった言葉が該当します。

これらのビッグキーワードから、関連性のあるキーワードとして、「中学生 塾」「高校受験 個別指導」「○○市 学習塾」といったように、対象や目的、地域を組み合わせた具体的なワードを派生させていきます。

ベンチマーク選定の心得

ベンチマーク(参考サイト)を設定することで、他の記事と比較しながらコンテンツの方向性や完成度を高めることができます。参考とするサイトは、5~10件程度を目安に選定します。

このとき注意すべきなのは、知名度の高さではなく、狙いたいキーワードとの関連性や、コンテンツの構成・見せ方が参考になるかどうかを基準にするという点です。

サイトエンジンでは、お客様から事前にベンチマーク候補をいただくこともありますが、必ずしもそれを採用するとは限りません。あくまで「コンテンツを制作する上で有効かどうか」に基づき、適切なサイトを選定します。

また、業界内で影響力のある企業サイトをベンチマークとして取り上げる場合もありますが、その内容がメディア構成として適していない、あるいは自社の現状と大きく乖離しているといった理由で、参考にはならないケースもあります。

ベンチマークを決めることで、他の記事との比較を行っていきます。

ステップ②:網羅的にキーワードを洗い出す

ビッグキーワードからサジェストキーワードを出す

ここでは、「コンテンツマーケティング」の語を、ラッコキーワードというツールを使用して入力してサジェストキーワードを調べていきます。

上位に挙がってくるキーワードは、規模の大きなものとなっています。どのようなコンテンツを紹介するのかに合わせて選定していきます。

もう少し下の方へ下がっていくと、

「カスタマージャーニー」「記事」「サイト」といったような、よりユーザーの具体的なニーズが分かるキーワードが出てきました。

このように規模の大きなものから小さなものへ調べていくことによって全体の概要を理解した上でキーワード調査を行えるようになってきます。

ロングテールキーワードの探し方

ロングテールキーワードとは、複合語で構成されており、検索数は少ないものの、複合語で構成されており、検索意図が明確なキーワードのことです。通常3語以上の組み合わせをロングテールキーワードと呼ぶであることが多いです。

以下の画像はPAA(People Also Ask)=他の人がした質問の例です。ここでは「大学受験」というワードを使って調べてみます。

ステップ③:洗い出したキーワードを絞り込み、分類・整理する

ユーザーニーズごとの分類の考え方

Googleの4つの指標(know/知りたい、do/やりたい、go/アクセスしたい、buy/買いたい)を意識して分類を行っています。分類する際に意識することは、「MECE(モレなくダブりなく)」です。

分類を行う上で初心者に陥りがちなことは、憶測で決めてしまうことです。そうならないためにもしっかりとユーザーのニーズを把握することが必要になってきます。

キーワードの分類につきましては、以下の記事も参考にしてください。
【動画解説あり】マーケター必見!SEO対策に効果的なキーワードマップの作り方

隠れたニーズを探す

キーワード調査を行い、分類まで進めることで、顕在化したニーズを把握することは可能です。しかし、それだけでは見えにくい「隠れたニーズ」については、文脈やユーザー行動から推測する姿勢が必要になります。

サイトエンジンでは、あくまでコンテンツ制作を前提としたキーワード分析を行っており、隠れたニーズの抽出にも力を入れています。そのため、単にツールでキーワードを抽出するだけでなく、ベンチマークサイトを直接確認し、構成や内容を丁寧に読み取ることを重視しています。

こうした調査を通じて、「そのサイトではどんな情報が提供されているのか」「どのようなユーザーが読んでいるのか」、そして「どんなニーズが背景にあるのか」を多角的に考察します。

さらに、実際の検索結果ページ(SERPs)を確認することで、特定のキーワードがどのような検索意図や状況から生まれているのかを読み解いていきます。

キーワードの優先順位の決め方

キーワードの優先順位を決める際には、まず「顧客になりうるターゲット」と「顧客以外も含めた広いアクセス層」を分けて考える必要があります。

基本的に、優先して狙うべきなのは「顧客になりえる層」を対象としたキーワードです。つまり、コンバージョンにつながりやすいキーワードほど、優先順位が高くなるということです。

浅い関心層(情報収集段階)向けの記事だけでは、サイトへの集客はできても、コンバージョンにつながる受け皿がない状態になってしまいます。先にコンバージョンを想定したコンテンツが存在していないと、集客しても成果には結びつかず、意味をなさなくなってしまいます。そのため、「集客記事」と「コンバージョン記事」のバランスを意識し、設計段階から戦略的に配置することが重要です。

コンバージョンの種類によって、必要な対策や記事の方向性は変わってきます。初期段階でKGI(最終的なゴール)とKPI(その達成に向けた中間指標)をヒアリングし、何をゴールとし、どのような数値を追っているのかを明確にします。

これにより、キーワードの優先順位だけでなく、どの段階の読者に向けたコンテンツが必要かを見極め、成果につながるコンテンツ施策が可能になります。

調査効率と精度を高める!主要ツールの紹介

サイトエンジンが実際にキーワード調査の際に使用しているツールの紹介をしていきます。

主に使用しているのはSEMRUSH(有料)、ラッコキーワード(無料)、Googleキーワードプランナー(無料)※、Ubersuggest(無料)です。
※Googleキーワードプランナーは広告出稿が必要となります。

SEMRUSHの有料版を中心に使用し、基本的にはSEMRUSHのみで完結しています。サジェストを一通り洗い出す際にはラッコキーワードを使用しています。

しかし、ツールによってサジェストが変わってきますので、様々なツールを使用してのキーワード調査を行っています。

実践から学ぶ!成功事例

サイトエンジンの具体的な成功事例を紹介していきます。これらを通して効果的なキーワード調査を行うためのヒントにしてください。

適切なベンチマークサイトの選定とキーワード調査ができた例

上記で述べたようにお客様が希望したベンチマークサイトに対してコンテンツで成果を出すために本当にベンチマークにすべきサイトをご提案し、説明できたことで、お客様にご理解いただいた上で適切なキーワード調査を行えました。

ベンチマークの選定が上手くいかないと、想定しているターゲットへ記事が届かず、曖昧なものへとなってしまいます。

特殊な業界でツールに頼れなかった例

そもそもキーワードが限られており、ツールを使ってもキーワードを見つけられないことがありました。そのため、一つ一つ検索にかけてキーワード調査を行うことで対処しています。

Webサイトを成功に導くキーワード調査の実践へ

キーワード調査は、単なる作業ではなく、Webマーケティングの成果を大きく左右する戦略設計の起点です。調査の背景や目的を明確にし、ユーザーの検索意図やニーズに沿ったキーワードを選定することで、アクセスだけでなくコンバージョンにも直結するコンテンツ設計が可能になります。

サイトエンジンでは、ビッグキーワードからロングテールまでを網羅し、実際の検索行動や競合状況をもとに、現場で成果を出せるキーワード調査を行っています。

「どのキーワードで狙うべきか分からない」「今のコンテンツが成果につながっていない」とお悩みの方は、まずはキーワード調査の見直しから始めてみませんか?
コンテンツマーケティングやSEOのための競合調査・競合分析

嵯峨愛海

この記事を書いた人

嵯峨愛海

CONTACT

お問い合わせ