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内部リンクとは?SEO効果のあるリンクの貼り方と動線設計方法

2025年10月6日

内部リンクとは?SEO効果のあるリンクの貼り方と動線設計方法

Webサイトからの集客を伸ばすための取り組みとして代表的なものに、SEO施策があります。SEOと聞くと、外部リンク対策やコラム記事の制作ばかりに意識が向きがちではないでしょうか。実は、自社サイトの中で工夫できる「内部リンク」も検索順位を大きく左右します。

この記事では、内部リンクの基礎からSEOへの効果、設計のポイントについて解説し、貴社のサイト運営に活かせる実践的なアイデアを紹介します。どこからどこへリンクを貼るのが効果的なのかを理解し、サイト改善に役立ててください。

内部リンクとは

内部リンクとは、同じサイト内のページ同士をつなぐリンクのことです。関連している内容のコンテンツにリンクを設置することで、読者は関連情報へ移動しやすくなり、直帰率の低下や滞在時間の延長につながります。

例えば、この記事はSEOについて扱っていますが、弊社のブログにはこれ以外にもSEOに関する記事があります。内部リンクの設置以外でSEOのために取り組むべき25項目については、以下の記事で詳細に解説されています。

2025年最新版|厳選「コンテンツSEOチェックリスト25」

と、このような形式でリンクを設置します。

内部リンクがSEOに与える効果

内部リンクはユーザーだけでなく、SEOの観点からもメリットがあります。検索エンジンには「クローラー」と呼ばれる自動プログラムがあり、ページ内のリンクをたどりながら新しいページを見つけていきます。内部リンクが整っていると、このクローラーがサイト全体を効率的に回れるため、ページが検索結果に表示されやすくなります。さらに、多くのページから内部リンクが貼られているページは「このサイトの中で重要なページだ」と認識されやすくなります。

Googleのガイドラインに沿った内部リンク設定

Googleが公式に運営している情報発信サイト「Google Search Central」に記載されている、SEOに関するガイドラインを確認することも重要です。記載内容はコアアップデートのタイミングで変更されることがあるため、常に最新の内容を把握するようにしましょう。

ここでは、掲載内容の一部を要約して紹介します。

関連するページ間でリンクを貼る

内部リンクは、内容の関連性があるページ同士を結びつける必要があります。テーマが異なるページをリンクするとユーザーが混乱し、検索エンジンにとっても不自然な構造と判断される可能性があります。無理に内部リンクを設置せず、文脈や内容に沿ったものにし、自然な動線を形成することが求められます。

リンク先の情報が分かりやすいようにテキストを設定する

リンクをクリックできる文字列(アンカーテキスト)は、リンク先の内容が一目で理解できる表現にする必要があります。検索エンジンはアンカーテキストを参考にページ内容を判断するため、適切な表現を選ぶことが重要です。

もっと詳しく知りたい方はこちら

上記のようなリンクでは、アンカーテキストからリンク先の情報が伝わらず、SEOの効果も弱まります。

クローラーが理解できる形式でリンクを設置する

Googleは、検索エンジンが確実にたどれる形式のリンクを推奨しています。<a>タグとhref属性が正しく使用されたリンクでなければ、Googleに認識されない可能性があります。基本に忠実なリンク設定を行いましょう。

特に重要なページにリンクを集める

自社の主力サービスの紹介ページや、資料請求ページなど、サイトの中で特に注力したいコンテンツには、意図的に多くの内部リンクを集める必要があります。リンクが集まるページは、検索エンジンから「重要度が高い」と評価されやすくなるためです。そのため、どのページに評価を集中させるべきかを明確にしながらリンクを設計しなければなりません。

あわせて、どのページからもリンクされていないページがないようにしましょう。孤立したページは検索エンジンからの評価が低くなり、検索結果に表示されにくくなります。

AI検索時代における内部リンクの役割

Googleは検索結果にAI要約(AI Overviews)を導入しており、ユーザーが検索ページ上で要約を読むだけで満足してしまうケースが増えています。その一方で、要約を読んで「もっと詳しい情報を知りたい」と考えるユーザーがすぐに詳細な情報を得られる動線設計が重要となります。

例えば、記事の本文内に応用編や事例紹介などのリンクを設けておくことで、要約で興味を持ったユーザーをサイト内の別ページへスムーズに誘導できます。これはSEO対策としての評価だけでなく、AI検索によって情報の見え方が変化しても、ユーザーを次の行動へ導くための手段として機能します。また、内部リンクで関連情報を網羅的につないでおくことは、AIが検索結果の要約を生成する際に参照される可能性を高める意味でも有効です。

AI検索の普及によってSEOの前提は変わりつつありますが、内部リンクの基本的な役割は変化しないと考えられます。

まとめ:内部リンク最適化で、AI検索時代のSEOを強化しよう

内部リンクを正しく設計することで、検索エンジンの評価を高めるだけでなく、ユーザーが求める情報へスムーズにたどり着ける動線を作ることができます。AI検索の普及によって検索行動が変化している今だからこそ、内部リンクを戦略的に設計し、関連コンテンツ同士を自然につなぐ必要があります。全体の構造を意識したリンク設計を行い、ユーザーも検索エンジンも巡回しやすいサイトを目指しましょう。

もし「自社サイトのリンク構造を見直したい」「どこをどう改善すればいいかわからない」と感じたら、ぜひサイトエンジンの内部リンク提案サービスをご活用ください。カテゴリ設計から構造整理まで、サイト全体の改善をサポートします。

内部リンク提案 カテゴリ設計と構造整理でSEO対策・UX改善

また、設計したリンク構造に基づいたコンテンツ制作も承ります。こちらもあわせてお気軽にご相談ください。

吉永 森文

この記事を書いた人

吉永 森文

大学職員、公務員、SEを経て、サイトエンジン株式会社に入社。データ分析・可視化事業を中心に、事業開発にも携わっています。

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