サイトエンジンブログ

デジタルマーケティング、コンテンツマーケティング、
データ分析などに関するお役立ち情報を発信

2025年9月米国先行実装の「Chrome」アップデート内容をチェック!Chromeは「わたし専属の秘書」になる?

2025年9月26日

2025年9月米国先行実装の「Chrome」アップデート内容をチェック!Chromeは「わたし専属の秘書」になる?

2025年9月18日、Googleのブラウザ「Chrome」の大規模アップデートが実装されました。Google AI(人工知能)に関する機能がいろいろと追加されて……なんですが、これは米国および英語に言語設定しているユーザーが初期展開対象で、日本での実装はもう少し先になりそうです。

この記事では、このアップデートがどのようなものなのかをご紹介。
いずれ日本でも実装される機能を、先取りしちゃいましょう!

1. 【調べものや手続きをおまかせ!】
Geminiの「エージェント型」ブラウジング

今回の中核となる機能が、Chromeに統合されたAIアシスタント「Gemini in Chrome」です。これは単なるチャットボットではなく、ユーザーのタスク処理を代行する「エージェント型」の機能を提供するようになります。

「エージェント型」機能って?

Googleの公式リリースでは「ヘアカットの予約や毎週の食料品の注文など、多くの時間を費やす面倒なタスクを処理できるようになります」と紹介されています。

例えば「来週の土曜の午後、渋谷でヘアカットを予約したい」という時、これまでは予約サイトに訪問し、空き状況を確認し、プランを選んで予約するという複数のステップを自分で行う必要がありました。

でも「Gemini in Chrome」のエージェント機能を使えば、この工程をAIが代行し、予約の手続きを進めてくれます。

とはいえ「いや、値段とか確認してから決めたいし、予約決定まで行われちゃうと困るんですけど!」と思いますよね。でもGoogleの公式リリースでは「作業はいつでも停止できる」と説明されていますし、指示をする時点で「予約確定まではしないで、その直前で止めて」とお願いしておけば、自分の好きなタイミングで人力操作することもできそうです。

複数のタブをまたいだり、前見たものを思い出したりもできる

さらに「Gemini in Chrome」は、複数のタブにまたがって機能することもできます。例えば、旅行の計画を立てるために飛行機、ホテル、アクティビティのウェブサイトを複数開いている場合、Geminiがこれらの情報を比較・要約し、一つの統合された旅程表にまとめることができます。ほかにも「先週見た旅行記ブログをもう1回見たい」など、自然な質問で過去に見たページを呼び出す機能も実装される予定とのこと。

こういった機能を活用すれば、仕事の調べものなんかもかなり楽になりそうですよね。

2. 【検索体験の変革】アドレスバーでAIに質問できるように

また、地味に便利な機能として「アドレスバーへの入力でAIへに質問」ができるようにもなります。

アドレスバーから「AIモード」即時アクセス

最近日本でも実装されて話題になった「AIモード」に、Chromeのアドレスバーからすぐにアクセスできるオプションが提供されます。

これによって、例えば「銀色で武骨なデザインのスーツケースが欲しい、頑丈ではあってほしいけどブランド物である必要はない」のようなちょっと複雑な質問を投げかけても、即座に回答を得られるようになります(これまでのAIモードは、タブを切り替えなきゃいけないのが少し面倒でしたよね)。

ただ、AIによる情報整理を入れずに「純粋な検索結果を見たい」ということもあると思います。一応「オプション」という言い方をされているのでこれまでの純粋な検索も使えるとは思いますが、そのあたりの操作性は気になるところです。

閲覧中のページについての質問も可能に

さらに、閲覧中のページについての質問もできるようになります。

これまでは閲覧中のページでさらに気になるものや用語が出てきた場合、別タブを開くなどして再検索していたかと思います。これからは同じページの中にサイドパネルを表示させ、AI Overview(AIによる概要)を確認することができます。

また、その質問についても、Chromeがページの文脈に合わせて「こういう質問はどうですか?」と提案してくれます。

なお現時点の日本では、ページ全体の文脈を理解した上での「こういう質問はどうですか?」の提案はまだしてもらえませんが、ページの一部を選んでの「このページについてGoogleに質問する」の機能は使えます。

アドレスバーをクリックすると表示される「このページについてGoogleに質問する」を選ぶと……

「このページについてGoogleに質問する」

見えている画面のうち一部を選べるようになり……

「このページについてGoogleに質問する」

選択した部分にある情報から「AIによる概要」を出してくれたり、翻訳してくれたりしてくれます。

「このページについてGoogleに質問する」

これは日本では9月初旬ごろに実装された機能なので、「いつの間に!?」という方もいらっしゃるかも。ぜひ使ってみてください。

3. AIでセキュリティも強化

また、AIによってセキュリティ強化も行われています。

  • Gemini Nanoによる巧妙な詐欺対策の拡大
  • スパム通知と権限要求の管理
  • 侵害パスワードの「ワンクリック修正」

といったセキュリティ対策にも、GoogleのAIが活用されています。

Chromeは「わたし専属の秘書」になる?

今回のChromeのアップデートによって、ブラウザが個人のタスクを管理し、情報を整理し、脅威から保護する統合的なインテリジェントなパートナーへと進化しつつあることがわかりました。

なんだかこれって、Chromeが「わたし専属の秘書」になっていくみたいですよね。きっとこの進化はここで終わりではなく、これから先もどんどん、生活に入り込む存在になっていくのだと思います。

これら機能はまず米国および英語圏から展開されていますが、「今後より多くの国や言語に拡大される予定」とされています。日本で実装されたらぜひたくさん触ってみてください!

進化にどう対応すればいい?
お困りでしたら、ぜひサイトエンジンにご相談ください!

サイトエンジンでは日進月歩で変わりゆく生成AIを業務で活用するための「生成AI活用支援セミナー」や、日々変わりゆく検索行動に合わせた「記事コンテンツ制作」「記事コンテンツのリライト」など、Webマーケティング・Web集客に関わる様々なサービスを提供しています。

情報収集の方法がどんどん変わっていく中、不安だったり、今何をすればいいのか判断がつかないなどがあれば、ぜひご相談ください。さまざまな選択肢から、貴社に合わせた適切な「解決策」をご提案します。

金子 菜未

この記事を書いた人

金子 菜未

CONTACT

お問い合わせ