こんにちは。プロダクトマネージャーのMandyです。
私は台湾出身で、これまで多言語対応のWebディレクションや、海外市場向けのプロジェクトに多く携わってきました。現在は、日本でプロダクト開発やサービス改善に取り組んでいます。
今回は、社長や役員とともに中国・上海を視察した際の体験をお伝えします。
「なぜ上海だったのか?」「なぜ高校生も同行していたのか?」など、視察の背景や社内カルチャーも含めて、当社の雰囲気が伝わるように書いてみました。
なぜ上海へ? 私たちが視察に行った理由
今回の視察の目的は、「新しい技術」や「日本にはまだ普及していないサービス」を実際に現地で体験することでした。
ニュースやネット記事だけではわからない“リアルな使われ方”や、“生活へのなじみ方”を肌で感じてみたかったからです。
視察メンバーは、社長、役員、私、そして役員の高校生の息子の4名。
「なぜ高校生も?」と思われるかもしれませんが、社員の家族も巻き込めるような柔軟なカルチャーも、当社の特徴のひとつです。
行き先に上海を選んだのは、アジアの中でもテクノロジーや都市インフラの進化が著しく、「生活の中に自然に溶け込んでいる先進事例」が多く見られる都市だからです。
街を歩くだけで、たくさんの“違い”に出会う
街全体がEV化、生活に溶け込む電気自動車
まず驚いたのは、電気自動車(EV)の普及率の高さです。EVは緑色のナンバープレートで識別できるのですが、半分以上の車がEVではないかと思うほど、街中に溢れていました。
HuaweiやXiaomiといったスマートフォンメーカーの店舗に車が展示されていたのも印象的で、「車=家電」のような感覚がありました。
また、日本車はほとんど見かけず、中国国内メーカーの車が多数走っていました。
「30分で届く」が日常:クイックコマース体験

次に驚いたのが、クイックコマースの利便性です。
飲食店で食事中に、別の飲食店からドリンクだけを配達してもらうという体験をしました。注文から到着まで約30分。
しかも、配送料はごくわずかで、これが当たり前の生活スタイルを支えているのだと実感しました。
また、滞在中に上海で暮らしている台湾出身の友人と再会する機会があり、現地の生活についていろいろ話を聞きました。
彼女いわく、「日用品も、服も、食品も、ほぼすべてネットで買っている」とのこと。
買い物に出かける必要すらないという感覚が、都市生活の中にすっかり定着しているようでした。
そのせいか、街中で買い物袋を持っている人をほとんど見かけませんでした。
「ほしい物はすぐにスマホで頼んで、自宅やお店に届けてもらう」生活が、すでに当たり前になっているのだとあらためて感じました。
支払いもスマホひとつで完結、現金もカードも不要
支払い面でも驚きがありました。
これまでAlipayやWeChat Payは「中国国内の銀行口座が必要」というイメージがありましたが、今では日本で発行されたクレジットカードでも登録・利用が可能になっており、外国人でも簡単に使えます。
今回の旅では、現金はもちろんクレジットカードも使わず、QRコード決済だけで乗り切ることができました。
“財布を一度も開かない海外旅行”は、人生で初めての経験でした。
見て、触れて、使ってみてこそわかるリアルな価値
これらのサービスの多くは、数年前から中国で展開されているものであり、技術的には目新しいものではありません。
しかし、実際に自分で使ってみることで、利便性や生活への浸透度合いがリアルに伝わってきました。
便利さが“当たり前”になっている環境に身を置くことで、
「こういう仕組み、日本にもあったらいいな」
「日本では、どんなふうに展開すれば受け入れられるだろう?」
という発想が自然と浮かび上がってきました。
サービス企画に携わる私たちにとって、こうした体験はアイデアの源泉です。
サイトエンジンで働く魅力:「気になることは、自分で見に行ける」
今回の上海視察は、特別なプロジェクトではなく、日常業務の延長として生まれた取り組みです。
「ちょっと見に行きたい」「実際に触れてみたい」という好奇心を、会社が応援してくれる環境があるからこそ実現しました。

また、役職や年齢に関係なく、やってみたいことに挑戦できるのも当社の魅力のひとつです。
今回の視察には、役員の高校生の息子も同行していました。こうした柔軟な雰囲気も当社の特徴のひとつで、私自身も希望すれば家族を連れて参加することもできます。実際には連れて行きませんでしたが、自由度の高さをあらためて実感しました。
一緒に働きたいのは、こんな人
海外視察と聞くと、特別な人のためのものと思われるかもしれませんが、実際はそうではありません。
「知っていることを、自分の目で見てみる」「やってみて、自分の言葉で語れるようにする」──そんな姿勢が、日々の仕事やサービスづくりに生きてくると感じています。
もっとリアルな現場に触れてみたい。
今ある常識を少しだけ外から見直してみたい。
そんな思いがある人にとって、ここはきっと面白い環境です。