本記事では、Semrushで何ができるの?使い方は難しくないの?といった疑問にお答えします。
Semrushとは?
Semrushとは全世界700万ユーザーを突破したオールインワン型のSEOツールです。自社サイトや競合サイトのSEOに関わる様々な調査や分析を行うことができます。またSEOだけでなく、広告分析やSNS分析、トラフィック分析などデジタルマーケティングに必要な機能も豊富に揃っています。
目的別 Semrushの使い方
ここではSemrushの使い方について、目的別に解説します。
競合サイトを見つけ出す
競合のWebサイトを調査、分析すると、競合他社の特徴や戦略などを知ることができます。競合他社の特徴や戦略を把握していれば、競合以上の成果をあげたり、自社を差別化したりするための戦略を立てやすくなります。ここでは、Semrushを使って競合サイトを見つけ出す方法を説明します。
オーガニック検索競合他社レポート
競合他社レポートでは、オーガニック検索のキーワードとトラフィック数から主な競合サイトを見つけ出します。
まずは、オーガニック検索分析を開き、検索バーへ自社サイトのドメインを入力し検索を実行します。次に競合分析のタブへ移動すると、オーガニック検索のキーワードとトラフィック数に応じた主な競合サイトをバブルチャートで視覚的に比較できます。さらにバブルチャート下の表では、競合レベル順に並んだ競合サイトの一覧を確認することができます。
バックリンク競合他社レポート
バックリンク競合他社レポートでは、参照ドメインの重複状況から競合サイトを見つけ出します。良質なバックリンクの収集は、検索エンジンからの高い評価に繋がるため、競合のバックリンクに関する情報を知ることは重要です。
まずはバックリンク分析を開き、検索バーへ自社サイトのドメインを入力し検索を実行します。次に、競合他社のタブへ移動すると、共通するバックリンクと参照ドメインの数に応じた競合サイトの一覧を確認できます。
Position Tracking(順位トラッキング)競合他社の発見
Position Tracking競合他社の発見レポートでは、自社がターゲットとしているキーワードに関して、競合しているドメインを見つけ出します。
まずは、自社のドメインについて、プロジェクトを作成します。次に、Position Trackingを開きます。新規のキャンペーンを立ち上げ、ターゲットとしたいキーワードと地域を追加すると設定は完了します。競合他社発見のタブへ移動すると、競合サイトの一覧を確認できます。
その他の機能
競合サイトを見つけ出すその他の機能として、リスティング広告の競合他社レポートやPLA(Product Listing Ads)競合他社レポートがあります。広告の競合他社を見つけたい場合に有用なツールです。
競合サイトを分析する
競合サイトを見つけ出したら、分析を行いましょう。ここでは、Semrushを使って競合サイトを分析する方法を説明します。
オーガニック検索分析レポート
オーガニック検索分析レポートでは、競合他社のオーガニック検索におけるパフォーマンスを確認できます。
まずは、オーガニック検索分析を開き、検索バーへ競合サイトのドメインを入力し、検索を実行します。概要タブでは、推定トラフィック、キーワードやページのリスト、上位キーワードの順位変動、オーガニック検索での競合サイトなどがわかります。ダッシュボードの上部にあるタブを移動すると、それぞれの項目について、より詳細なレポートを見ることができます。
バックリンク分析
バックリンク分析レポートでは、競合他社のバックリンクや参照ドメイン、参照IPに関するパフォーマンスを確認できます。
まずは、バックリンク分析を開き、検索バーへ競合サイトのドメインを入力し、検索を実行します。概要タブでは、バックリンクや参照ドメイン、参照IPの数の推移を確認できます。また、獲得したバックリンクと消失したバックリンクを、棒グラフで視覚的に把握できます。その他、バックリンクのタイプや、バックリンクで使用されているトップアンカーテキストの一覧などもわかります。ダッシュボードの上部にあるタブを移動すると、それぞれの項目のより詳細なレポートを見ることができます。
キーワードを選定する
狙ったユーザーにコンテンツを届けるためには、キーワードの選定が非常に重要になります。ここでは、Semrushを使って適切なキーワードを選定する方法を説明します。
キーワードギャップ
キーワードギャップでは、最大5つのドメイン間でのキーワードの差を調査することができます。
まずは、キーワードギャップを開き、比較したいドメインを入力します。利用しているプランによっては、サブドメインやディレクトリ間での比較を行うこともできます。次に、キーワードタイプや国を選択した後、比較を実行します。右上のベン図では、ドメイン間のキーワードの重複状況を確認できます。ページ下部の表では、キーワード毎にそれぞれのドメインの順位や検索ボリューム、キーワードの難易度などがわかります。さらにフィルタを使うと、基準とするドメインを切り替えたり、自社の順位が低いキーワードだけに絞ったりすることができます。
Keywordmagic tool(キーワードマジックツール)
Keywordmagic toolでは、施策の軸となるキーワードについて、キーワードのトピック毎に自動的にグルーピングされた関連検索語を見つけることができます。施策の軸なるキーワードが見つかっていない場合は、競合サイトのキーワードギャップ分析などを事前に行いましょう。
それでは、Keywordmagic toolの使い方を説明します。まずは、Keywordmagic toolを開き、施策の軸となるキーワードを入力し検索を実行します。この一覧ではキーワード毎の検索ボリューム、検索ボリュームの推移、キーワードの難易度などがわかります。また左側の表では、キーワードのトピックを確認できます。さらにフィルタを使うと、検索ボリュームの大きいキーワードに絞ったり、トピックを指定したりすることができます。
WebサイトのSEO監査を行う
WebサイトのSEO監査を行うことにより、SEOに関連する問題を発見できます。それらの問題を解決し、Webサイトをいい状態で維持することは、SEO対策にとって重要です。ここでは、Semrushを使ってサイトのSEO監査を行う方法を説明します。
Suit Audit(サイトオーディット)
Suit Auditでは、サイト内の技術的なSEO関連のエラーを見つけることができます。エラーの例としては、コンテンツやタイトル・ディスクリプションの重複、内部リンク切れなどが挙げられます。
Suit Auditを利用するには、まずプロジェクトを設定する必要があります。管理画面からプロジェクトの設定画面を開き、プロジェクトの設定を進めましょう。次に、Suit Auditの設定をします。クロールの範囲やクロールするページの上限、クロール元など、必要な項目を埋めたら、実行します。
概要タブでは、トータルスコアやクロールされたページ数、対応の優先度によって分類されたエラーの数などを確認できます。問題のタブへ移動すると、エラーの詳細がわかります。また修正方法についても知ることができます。
Googleのデータと必ずしも一致するわけではない点に注意!
Semrushは独自のアルゴリズムでデータを収集しているため、Googleのクローラーがたどって得られた分析結果と必ずしも一致するとは限りません。自社サイトについての正確な分析はGoogle Analytics(GA)やGoogle Search Console(GSC)を使用し、GAやGSCで取れないデータや競合についての分析はSemrushで分析するといった使い分けをしましょう。
Google データポータルと連携してレポートを作成しよう
SemrushはGoogleデータポータルのとのコネクタを公開しており、数クリックで連携が可能になっています。この機能を利用すると、Semrushを用いた競合分析のレポートなどを簡単に作成できるようになります。データポータルの詳しい内容は以下の記事をご覧ください。
Googleデータポータルの使い方!テンプレートの活用やフォーマット例
まとめ
Semrushは、デジタルマーケティングをする上で非常に役立つツールです。分析ツールの導入を考えている方は、ぜひ検討してみてください。