「検索結果が無機質なのをどうにかしたいなぁ・・・」
と思ったことはありませんか?Googleの検索結果には「タイトル」「ディスクリプション」「URL」などが表示されることはご存知かと思いますが、実は更に見栄えよく表示できる機能があるんです。「リッチリザルト」というものなのですが、聞き慣れない人も一度は目にしたことがあるはずです。この機能を使えばユーザーへの訴求がより効果的になり、Webページの集客アップが期待できるので、ぜひ試してみてくださいね!
そもそもリッチリザルトとは?
突然ですが、皆さんはGoogleを使っていてこのような表示を見たことはないでしょうか?


通常の検索結果よりも多くの情報を表示させることが可能なので、ユーザーからクリックしてもらいやすくなります。この機能は「構造化マークアップ」を行うことで利用可能です。
強調スニペットとの違い
リッチリザルトに似た言葉で「強調スニペット」というものがあります。
強調スニペットとは「ユーザーの知りたい情報を検索結果の上部に強調して表示する仕組み」です。実際に見てみましょう。

強調スニペットはリッチリザルトと違いGoogleが独自に抽出するものなので、狙って表示させることはできません。また、このように検索結果の1番目よりも上に表示されるので「ポジションゼロ」等とも呼ばれています。
リッチリザルトと強調スニペットの違いを以下の表にまとめました。

リッチリザルトの種類
リッチリザルトに表示できる内容は、レシピやQ&Aなど全部で31種類があります。(2021年12月時点)
参考:Google検索セントラル 検索ギャラリーとリッチリザルトを見る
ここでは主なものを解説していきます。
FAQ(よくある質問と回答)
FAQのリッチリザルトには、よくある質問と回答をアコーディオン状で表示でき、同じ質問を持ったユーザーのクリック率を上げることができます。また、回答欄にリンクを貼ることもできるので、そのままユーザーをページ内に誘導することも可能です。

商品情報
商品情報とは価格やレビュー、在庫情報などを指します。その商品を欲しいと思っている顕在層の購入率を上げるだけでなく、潜在層にまでアプローチできます。ECサイトでは必須といっていいほど重要な項目となります。

顕在層と潜在層について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
顕在ニーズと潜在ニーズの意味、違いとは?ニーズを引き出しアクションにつなげる!
Q&Aサイト
Q&Aサイトではページ内の質問と回答を表示させることで、その悩みを抱えたペルソナに対して効果的にアプローチができます。
※モバイル版にしか対応していないので注意が必要です(2021年12月現在)

パンくずリスト
パンくずリストを構造化マークアップすることでウェブサイトの構造を分かりやすく伝えられます。そのサイトがどのようなコンテンツを持っているのか、表示されているページがどこに位置しているのかをすぐに理解してもらえます。

イベント情報
セミナーや講演会、コンサートなどのイベント情報を表示できます。
日付・イベント名・場所といった要素をユーザーに伝えることが可能です。

レシピ
料理のレシピやサムネイル画像を表示させることができます。
文字よりも画像の方がよりユーザーの目を引きやすいため、レシピサイトではぜひ活用したい機能ですね。

ハウツー(方法)
「〇〇する方法」といった内容を表示できます。画像やテキストを使って説明できるので、よりユーザーに対して分かりやすく説明ができます。

求人情報
求人情報を表示させられます。企業のロゴや給料、雇用形態などを検索結果画面で伝えることができるので、求職者に対して効果的にアプローチすることができます。Googleしごと検索(Google for Jobs)として上位に表示されるので求人サイトではぜひ取り入れたい機能です。
参考:Google 検索セントラル 求人情報に構造化データを追加する

リッチリザルトの効果
ではリッチリザルトによって具体的にどのような効果があるのでしょうか?
ここでは大きく三つの効果について解説していきます。
ユーザー体験(UX)が向上する
リッチリザルトは通常の検索結果と比べてより豊富に情報を伝えられるので、「アクセスしたけど知りたい情報が無かった・・・」と直帰されることが少なくなります。また、視覚的に訴求できるというメリットもあるので、そもそものクリック数の上昇も期待できます。
クローラーに早く&正しく理解してもらえる
リッチリザルトに必要な「構造化マークアップ」が適切に行えていると、クローラーによるインデックスが早くなるという効果があります。その結果、検索結果画面への表示が早くなり、より迅速にユーザーへ情報を届けることができます。
リッチリザルトを表示させる方法
それではリッチリザルトを表示させる方法を解説していきます。結論「構造化マークアップ」を行うことが必要になりますが、これには大きく分けて3種類方法があります。
HTMLに直接マークアップする方法
リッチリザルトを表示させるために必要なデータをHTML上に記入していく方法です。
- JSON-LD
- microdata
- RDFa
の3種類の構造化データを使用できますが、GoogleではJSON-LDを推奨しています。
参考:Google 検索セントラル 構造化データの仕組みについて

構造化データマークアップ支援ツールを利用する方法
構造化データマークアップ支援ツールを利用すると専門的な知識が無くても構造化データマークアップが行えます。ただ、直接HTML上にマークアップするよりも拡張性はないので注意が必要です。

データハイライターを利用する方法
データハイライターはGoogleが後悔している無料ツールです。Googleサーチコンソールに登録されていれば誰でも利用が可能です。こちらも上記の楮化データマークアップ支援ツールのように、専門的な知識が無くても構造化データマークアップが可能になります。
- サーチコンソールの画面の右上にある「?(ヘルプ)ボタン」をクリック。
- 入力欄に「データハイライター」と記入し、「データハイライターを開く」をクリック。

リッチリザルトの確認方法
構造化データマークアップが出来たら、実際に合っているかどうか確認しましょう。
確認には「リッチリザルトテスト」を使用します。PC表示とスマートフォン表示の両方を確認できるため、忘れずにどちらもチェックしましょう。

①URLを入力
「URL」タブを選択し、入力欄にURLを記入するだけで簡単に確認ができます。
②コードを入力
「コード」タブを選択し、URLと同じように入力欄にコードを記入するだけで簡単に確認ができます。
Googleサーチコンソールの「拡張」タブで最終確認
リッチリザルトテストも終わりいよいよページの公開と行きたいところですが、その前にGoogleサーチコンソールで最終確認を行いましょう。
Googleサーチコンソールの左側にある「拡張」タブを選択し、それぞれエラーが無いか確認し、もしエラーがあればできるだけ解消しておくことをおすすめします。
Googleサーチコンソールについて詳しく知りたい方はこちら
初めてのGoogleサーチコンソール!登録方法や使い方のご紹介

まとめ
今回はリッチリザルトについて解説しました。ユーザーにとって役立つ情報を正しく伝えることがSEOには不可欠ですので、今回取り上げた方法を参考に、ご自身のWebページに取り入れられないか確認されてはいかがでしょうか?弊社では「webサイトを立ち上げたけれど検索順位が上がらない・・・」「そもそも何が悪いのかすら分からない・・・」などといった初歩的なお悩みにももちろん対応していますので、ぜひお気軽にご相談ください。